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初夏ですね

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小柄な男 31

湯船のなか 身動きできない 私の 縛られた身体に
シャワーの 雨が降り注ぎ しだいに 水位をあげて 充ちる
はだけた 衣服が まとわりつき 素肌に 張り付く
縄は 濡れて 膨らみ 束ねられた 両手 両脚
そして 乳房の 周りを 一層 きつく締めあげる
身を 縮めて 耐えるけれど そうしても いられない
やがて 水位が あがって 顔面を 覆うなら
背を伸ばして 呼吸のために 口を 上向かせるしかなくなる
身体が 浮き上がって バランスを 崩して 水面から 沈んだら
そのまま 溺れ死ぬ 恐怖で 震える
男に 救いを 求めるしかない 声をあげて
でも いま少しの 猶予を じっと 待っていた
なんでもするから 早く 助けに来て
溺死の 恐怖から 逃れられるなら
どんな 屈辱よりも ましだから
でも 声が 出なかった 私

両膝を 思い切り 拡げて 湯船に 突っ張って かろうじて 身体を保つ
顎を あげて 湯船いっぱいに 張られた 水面から 顔を 突き出し 呼吸する
その無理な 窮屈な体勢を いつまでも 維持できるのだろうか
こんな 酷い 死に方を 私は 晒してしまうのかと 震えて 泣きそうになる
長い 時間が 経過したような 気がした
気が 遠くなりそうで

ガタンという 衝撃音がして 男が 浴室に 戻ってきた
シャワーの 水流を 止め はじける水音が 止む
私のお尻の 下に隠れた 排水栓の 鎖を 引っ張り上げるから
私は バランスを 崩して 水に 顔を 沈めたけれど
男が 顔を 掴み 引き上げてくれた
水位は しだいに 下がり 私は 救助された 安堵感
男が 一度 浴室から 立ち去り 刃物を 持って入ってきたけれど
もう 私に 恐怖は なかった 救いを 待つだけ
胡坐縛りの 縄から 身体中に巻き付く 身体を 解放してくれる
しばらくは 手足が 痺れて 動けなかったけど
私は ともかく 身体を 解放するために
重く張り付いた 衣服を 剥がして 自らを 裸に 剥いていく
もう 男の前で いまさらの 恥辱も ないから
でも男は 私を視ようともせずに 浴室から 出て行ってしまった

痺れた指先 張り付いた 布切れを
すべて 剥いで しまうのは 時間が かかったけれど
私の 緩んだ 身体の 皮膚には 縄目の跡
ところどころに 赤いボールペンの 傷跡のように 幾筋も
足先も痺れが ふらついて いたけれど
全裸で 男を 追って バスルームから 出て行った
なにかしら 不安で 胸騒ぎ 羞恥心なんか なかった

「嫁から 電話でさ」
「帰ってこいって」
男は、やってきたときの 服装 スーツを着て
手荷物を まとめながら 私を視ずに つぶやいた
奥様から 家庭に 戻るよう お許しがでたのね
「お遊びは終わりさ」と 足早に 出て行こうとする
玄関口まで 私は 全裸のままに 見送りに
やっと 男は 私を視て
「夢を 全部 叶えて やれなくて 悪かったな」
やっと 上から目線 下卑た 捨てゼリフを 吐く
「じゃ お世話に なりました」と
慇懃に 言葉を 投げつけ ドアから出て行って しまった。

居間に 戻ると 男が身に着けていた 私の ブラとショーツが 床に脱ぎ捨てられていて
浴室から這い出てきた 私の身体から 落ちた 水滴で 床は 濡れていて
いまだ 男の激情の 痕跡が 残っていた

シャワーを 浴びよう 洗い流してしまおう
男が 着けていた 下着は 捨ててしまおう
ともかく 生き返る あらたな 呼吸を 整えて
男も 私も 現実に 戻ろうと

**************

すっかり 後始末の済んだ 私の部屋
新しい ショーツと バスローブを 身に着けて
シーツも 取り替えて 疲れた身体を ベッドに収め 深く 眠る

明け方に 私は 目覚めて また
小柄な 男の 妄想を 拡げて
乳房をまさぐり 指先を 股間に 擦りつけ
激しく 自慰に 耽った

<完>

小柄な男 30

男が バスルームの ドアを 開けて
突っ立っている 私の 背後に回ると 手にした 赤いボールペンで
スカートを めくりあげ ショーツの お尻を 突かれ 早く 歩けと 促される
両手を 後ろに束ねて 縛られた 私は よろよろと 脱衣所 バスとトイレスペースに 
たった数歩が 長い距離に 長い時間にさえ 感じていた

脱衣所を 抜けると
お湯が 張られていない 湯船があり 洋式トイレのバスルームが そこにあった
私が 歩くのを 背後から 急かしながらも 男は
片手で タイトスカートを めくりあげて 掴んだまま 赤いボールペンで
ストッキングを 裂くように 白いショーツに 幾筋もの 赤い痕跡を 着ける
それはまるで 鞭の 跡傷の ように視えるのか
男は その行為が 気にいったようで おもしろがる
私の 緩んだお尻は 男からの 蔑みの 標的だった
チクチクとした 痛みが 走る

浴室に 入って ドアを閉じた 密室空間の中でも
男の 私の 縛られた身体への 侮辱と 戯れは 続いた
浴室の壁に 押し付けて 背後から スカートを 捲りあげた 下半身に
ボールペンで 赤い 血筋を 幾条も 刻みつけ
時として 鋭い先で お尻の 柔らかい部分を 突き 痛みを 加えられることに
私は 黙って 耐えていた 悲鳴を 嚙み殺して 拷問に耐えるように

前を向け と言われて 壁を背に なんとか 立っている
男は お尻から 私の 白い乳房の 剥き出し に攻撃を 移した
女の身体の 柔らかい緩んだ部分に 赤い筋を刻み 時折 鋭く突く
乳房が 揺れて 歪み 喰いこまれて 私は 耐えている
吊るされて 鞭を打たれる 女囚のように
上を向いて 眼をつぶり 唇を閉じて ひたすら耐えている
ときどき 薄目を開けると 男の 残忍な 眼付が すぐ前に あった
足がすくんで 立っているのがやっと 壁に背を 傾けて
両手を 縛られて なにも できないし 乳房は 剥き出し
スカートは 捲りあげられて ショーツのお尻は 無防備だったから
私には 男の攻撃に 抵抗する術がない

男が 私の 表情を 伺い 私はそれに耐えている
きっと それは 男も 私も 妄想と現実に 見境がなくなり
陶酔している 時間なのだ

男は 行為に 少し飽きてきたのか また
私の 妄想ストーリーの 続きに 戻しにきた
お湯の張ってない 浴槽に 入るよう 私に指示した
もうよれよれで 立って 歩くのも困難な 私を
今度は 身体を 両腕 支えるようにしてくれて
私は 浴槽に 縁を跨いで入り 腰を落として すっぽりと 身体を収めた

脚を 胡坐のように 前に 組むように 言われて
交差した 足首をまた 男に 縄で 縛られてしまい
私は お湯のない 湯船の なかで ほとんど 身動きできなくなる
スカートが捲れて 股を開いた 無様な私の下半身 羞恥心は もう麻痺してるけど
このまま 浴槽に お湯を 張られたら かろうじて 頭は 水面から 出るとしても
身体が 滑って 安定が崩れたら 溺れる 縛られているから なにも掴めない
という 恐怖が 心に 浮かんでくる

浴槽の形をした 檻の中に 封じ込められて 不安の眼差しを 受けて 男は
ニヤリとして 立ち上がり 浴槽の隣の 便器の 蓋を カタンと あげて
男性の 小用を足すときの 行為を始める
着けていた 私の短いショーツを 摺り降ろして 垂れ下がった ペニスを 露出する これみよがしに
思わず 眼を 逸らしてしまう 私に 「見ろよ」と 呻くように 言いつける

いまさら 恥ずかしいなんてないわ 10代の小娘じゃ ないのだから
男のペニスも 排尿だって 視られないわけでもない
でも 眼を逸らしている 私に 男は 何回か 「見ろ」って だんだん 鋭い語気で言うから
私は 諦めて 男の側に 顔を向け 眼を見開いたら
男は 便器の前でなく そこにいて
いや 男のペニスが すぐ 前に それは さっきと違い そそり立っていて
私の 顔めがけて おしっこを 放射 し始めた
私はまた 眼をきつく 閉じて 顔をゆがめて 逸らそうとすると
男は 笑い声で 私の髪の毛をつかみ 顔を挙げさせ 
勢いのついた おしっこの 放射を 続ける
私の顔も 乳房も 着衣も ビショビショになる
男の 生暖かい おしっこで まみれる
男は ペニスを 掴んで 私の身体への 放射を続けながら
片手で 私の 鼻を 摘み上げ 鼻孔を 閉じさせる
呼吸のために 口を開けると すかさずおしっこを 
苦い液体を 舌の横に感じさせ 咳き込み 吐き出す 

男は 勝ち誇っているのが わかる
私に この上ない 屈辱と 敗北感を 植え付けたから
男のペニスは 放出して 落ち着いたのか 頭を 垂れてはいたけど
男のいままでで 一番 大きく視えているのは 気のせいかしら
男のおしっこに まみれても 座禅僧のように 伏して 動けない 女を 見下ろして
それは 男の ペニスに 前面降伏 そのもの

「心配するな 俺は優しいんだ ちゃんと洗って やるからよ」
男は シャワーの スプレーヘッドを 手にもって 私に向けていた
私の身体に 水流を 浴びせてくるのだけど
最初は 冷水だったから 思わず 悲鳴して ブルブルと震える
それを また 男は 嗤い出す
やがて 湯温度はあがって 今度は 熱くて 悲鳴する
男は シャワーヘッドを 私の頭から 顔面 乳房から 身体へと 浴びせる
私は 身動きままならない 身体を のたうち 耐えるだけ

やっと お湯の温度にも 慣れてきて
湯船に お湯が 私の お尻を 浸すほどには 溜まってきたころ
向こうで 男の 携帯の 着信メロディが 聴こえた
それは 間の抜けた 少し古いポップスの メロディで
男は 舌打ちして シャワーヘッドを 壁の固定ハンガーに 引っかける
シャワーの水流は 私の顔の前の 滝の裏側に代わって 浴槽に落ちる
男は 浴室から 出て行ってしまった

やがて 浴槽に 縁まで お湯が満ちるだろう
私は かろうじて 顔を出して お湯に浸かり 呼吸できるだろう
けれど もしも 縛られて座った姿勢を崩して お湯の中に 転がったら
そのまま 溺れてしまう

男に 早く 戻ってきて と 懇願したくなる
まとわりついた衣服は 濡れて重くなり
縄は 縮んで 締め付けられるようで
お湯が満たされたら 身体は軽くなり お尻が 浮き上がりそうになる

早く もどってきてよ
いくら 侮辱されて 屈辱でも 殺されるよりは ましなのだから 



小柄な男 29

私は キッチンテーブルの 晒し台から解放 降ろされて
目隠しも 外されたけれど
褌の布一枚 ほぼ裸で よろけながら 立ちすくむ
恥ずかしくて 告白の後の 自分が 心も 裸に されてしまったよう

男は 私に 服を着ろ という 私の 恥の妄想通りの 衣装になれって
チェストを引き出し クローゼットを 拡げて 裸の私に投げつける
白いブラ ストッキング それに 
私の 持っている 一番OLっぽい フリルの付いた 白い長袖ブラウス
黒いジャケット タイトスカートの スーツ

「お前の 妄想通りに 夢を 叶えてやるんだからな ありがたく思えよな」
男の 薄ら笑いながら 勝ち誇ったような 野卑な 侮辱を 浴びる

私は 恥辱に 震えて この上なく 恥ずかしい想いが こみ上げる
ブラを 着け ストッキングを よろけながら 脚を 通す
男に 視られながらの その動作は 公衆で 裸になるより 恥ずかしく
褌の上から ストッキングは 不格好で 無様で 滑稽で
早く 服を 着てしまいたかった ブラウスの 袖を 通し ボタンを填める
動作は 指先が 震えて ぎこちなく もどかしかった
男は 「早くしろよ」と 低い声で 脅しながら
私を 縛る 縄を 用意していた

背後 お尻の上の 結び目が 邪魔だったけれど なんとか 押し込んで タイトスカートの ホックを止める
おかしな 滑稽な後ろ姿だけど 前からなら まったくの ビジネスウーマン風で
眼を開けていられなくて 視界を閉じて 頼りない 身体を 振るわせ 立ちすくむ

「ほほう キャリアウーマン だよな 視るからに 」
私の心を 見透かしている 男は しばらく そのまま 私を 立たせたままにする

こうなれば 早く 縄で 縛られて 凌辱 されてしまいたい
でも 男は その前に 私を お風呂場で リンチして 苦痛を 与える気なのだろう
それもいいわ 私の 恥ずかしい部分を 思い切り 罰してくれればいい
お湯の中に 沈めて 針で刺されて お尻を犯される
すべては 私が 夢想した 望んだことだろって 男は 言うつもりなのだ

私は 眼を 瞑っていた まま 沈黙の まま
立っている 私を 縛り始めた
背後に周り 両手首を 重ねて 
衣服の上から 身体を グルグル 縄を 回していく

最初の頃は ぎこちなかったけれど ずいぶん 手際よくなったわ 男の縛り方が
SMのサイトで 研究したのかしらと なぜか クールな 想いさえ 浮かんだのは
私も 拘束されて しだいに 動きを封じられてしまった分 
もはや 降伏して 自由を 放棄してしまった 虜囚の 開き直りかしら

映画のシーンのように 誘拐されたキャリアウーマン
幾重にも スーツの上から 縛られた 私は むしろ落ち着いてきて 眼を開けて 男を視る
きっと 男は 勝気に 戻った 私をこそ 逆に 苛めぬいて 
なおさら残忍に 恐怖で 屈服させたくなるのよって 私は思っていた
それを 私は 望んでいた 妄想の 絵空事を 演じるつもりなんかないって

私と 眼があった 男は 案の定
薄ら笑いを消して 残忍な眼付と 無表情に 変えていって
黙って 上下を 縄で 締め付けられた 乳房を
ブラウスの ボタンを 引き千切って 拡げ ブラを摺り下げ
乱暴に 剥き出しにしてしまったから
私は 再び 眼を瞑る 恐怖が 蘇る

男は 刃物は 使わなかったけれど 私のデスクから 赤いボールペンを 片手に
ナイフのように掴んで 私の 身体の あちこちに 突き立てる
私は 短い叫びをあげ よろける 白いブラウスの ところどころに 赤い傷のような 跡をつけ
ストッキングに 伝線を 刻む

私は けして その場で 立ったままでいろとは 命じられて いないのだけれど
短い叫び声をあげて よろけて 倒れそうになりながらも 縛られて 男からの攻撃に 耐えていた
男が 降伏と 赦しを乞う 言葉を 私から 待っているのは 解っていたから
私は この情景に 陶酔さえしていたのだ 
それは むしろ 男を いらつかせて 残忍にする

業を煮やしたのか 男に とうとう 私も 耐えられなくて 悲鳴を 上げさせられたのは
男がまた 私のデスクから 見つけた 事務用の ダブルクリップで 
無防備で 晒されていた 私の乳首に 挟みつけた とき
床に 腰を 落として 涙が出て 男に 叫んだ
「やめて 痛いわ これだけは 赦して お願い」
男は 満足そうに 私を 見下ろす 遊びじゃないんだぞ とでも言うように

「ふふっ 痛いか さすがに お前の夢には なかったっけ?」

「ないわよ お願い 痛くて たまらない 外して おねがい これは許して」

「よく こういうの 官能小説に なかったっけ? 喜んでくれると 想ったんだけどな」

やっぱり 現実とは 違うかなって 肩をすくめて 男は クリップを 外してくれたけど
歪んでしまった 私の片方の乳首と 小さな敗北感が 私の胸に 残った

「じゃあ 風呂場に 行こうか」と 男が つぶやいた
私は 拷問部屋に 向かう囚人で よろよろと 歩む

出版された私の小説(電子書籍)

ある仕事の打上げでの 帰り道に 代理店の女課長と タクシーに同乗する。 彼女は 私と同年齢で主婦で 欲求不満ぎみだった。 二人で 酔いを 醒ますために 公園に立ち寄り いつもの ガールズトークを していた… 私たちは 通りかかった 若い男女に 公衆トイレの中で 捕獲されてしまう

kori「凍りついた身体」


ある日 私は 電車の中で 痴漢行為をしてきた少年を 告発したけど…。 不快な感触と その後の不条理な措置に 不満だった。 でもそれは忘れかけたトラウマと 被虐的な妄想を 私に掻き立てる

少年との遭遇と妄想 syonen


私は 女友達から 小学生の男の子の 留守にする数日間の世話を頼まれる。 いつしか 彼と私は 禁じられた遊びを持つ関係に それは 背徳と官能の 秘密の時間だった 。

kinbaku_back4-2.jpg 彼との背徳の時間


私は 遠い北陸の地 ある郊外の別荘にまで 足を運び 男からの 辱め 陵辱を 自ら受け入れる。 それは 12年前から繋がる 私の特異なSM経験を 白昼に想起させる。

日々のエロス 「白昼の追想」


私は ある仕事の取材で 訪れた 運河のほとりの 廃屋の一軒の中に 吸い寄せられるように入ってしまう。 誰も居ないと思われた室内には 一人の老人が住んでいて 私は老人に捕獲される

rojin 「老人のいる運河」


nitijo Mの断層―日常的な妄想編

オフィスでの 不安定な位置と 退屈な日常が 時として 私を 真昼の 妄想に誘い込む。デスクで 会議室で トイレでも 被虐の欲望が 身体の芯を疼かせてしまうから

hinithijyonogenjitsu Mの断層―非日常的な現実編

私は いつも散歩する公園で テント生活する ホームレスの男と 知り合う。いつしか 自宅のマンションに 引き取り 同棲を始める。私が 男に抱いた 欲望は 非日常的な Mの関係だった
プロフィール

舞

Author:舞
51歳 独身
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